美容院で現金が足りなくなり泥棒扱いされた話。

はじめに


美容院が苦手でした。
理由はいろいろあるけれど、
【料金の説明が不親切(客側からすると)】
が特に苦手でだったんですよ。

髪の状態や長さはひとりひとり違う。
実際に施術してみないとお会計時までわからないことがある。
多少、費用が上下するのは仕方ない…というのはわかるんだけど、
それでも、誠実さが感じられないことが
あると残念に思ってしまいますね。

例えば…
「髪の毛が痛んでいるのでトリートメントをつけましょうか?」
→頼んだらお会計時に追加

「髪の毛が多かったので、多毛代としてカット代にプラスさせてください。」
→お会計時に急に追加

あと、髪の長さによって料金が美容院で
ミディアムでの料金だと思ったんだけど
会計時にロングとしての料金であることが判明したり。

などなど。

業界の慣習なのか、
私が行ったところが
たまたまそうだったのかは分かりませんが、
施術開始前も施術中も
料金の説明を美容院側からしてくれるところって
少なかったのです。
最後のお会計時に金額がわかる、という。
ですので、正直「こういう業界なのかな…」と
諦めのような気持ちがあったのです。

最初のカウンセリングで、
本日の予定金額を説明してくれて、
途中でオプション追加する場合でも
こちからか聞かなくても
美容師さんから料金も説明してくれると
それだけでも誠実さを感じて嬉しくなります。
信頼できるなぁと思えるんですよね。

今は良い美容院と出会えたので
ネガティブなイメージはなくなりました。
また、客側もきちんと確認することも大切です。

そんなわけで(?)、
私の経験をした話をしようと思います。
特に若い頃だと、美容院に限らずですが
値段についての確認をできないまま
事を進めてしまったりすることが
あるかと思うんです。

ですが、恥は一瞬ですぞ!
私と同じような思いをして欲しくないので
ぜひ反面教師にしていただければと。

美容院だけでなく、
なにかのサービスの提案を受けた場合ですが
【費用がかかるか確認。かかる場合は金額を確認!】
これを絶対にしましょう!
またよく理解できない場合は、すぐに依頼をしないこと。


でないと地獄を見ることになります。
地獄を見るまでいかなくても、
非常~に嫌な結果となることもあります。
自衛が大切です。聞く恥は一瞬ですぞ!

美容院で最悪な経験をした話

そろそろ美容院に行きますか。
会社帰りに寄れそうなところを
ホット○ッパービューティーで検索しました。

当時は行きつけの美容院がなかったので、
都度都度、検索して良さそうなところに
行っていたのですね。

価格もお手頃かつ口コミ数も多く信頼できそうな
美容院を見つけました。
一部、悪い口コミもあって気になったのですが、
これだけ口コミ数があれば、
☆1や☆2をつける人も
出てくるであろうと。
気にしないことにしてしまったのです。
(後で書きますが、悪い口コミこそ
参考にしたほうが良いですね…。)

カットとパーマで9,000円ぐらいのコースを
選択をして予約完了です。

そして当日。

多少プラスされることも織り込んで、
現金で15,000円ぐらい持っていったんですね。

シャンプーからスタート。
この時から要注意な雰囲気が漂ってきました。
シャンプー前にマイクロスコープを使って
頭皮のチェックをしてくださったのですが、
シャンプーや頭皮ケア用のグッズを
割とグイグイとお勧めされたからです。

「物販の売り込みが強めなので
ちょっと要注意だな。
断るべきものは断らないと!」
と軽く心で決めた次第です。
物販は丁重にお断りしつつシャンプーへ。

シャンプーがおわり
いよいよカットとパーマをする段階へ。

カットとパーマの担当者が登場です。

そこでも、「トリートメントは必要ないのか?」と
オプションを勧められましたがやんわりと断わりました。

「今回は予約した時のカットとパーマでお願いします。」
と改めて伝えました。

内心、必要以上に勧められるのイヤだなーと思いつつ、
不要なものを断るのはしっかりと。

そしたらですね。
美容師さんからまた提案されたのです。

「デジタルパーマっていうのがあるのですが、
普通のパーマよりも持ちが長いので
そっちにしませんか?」と。

はい!ここからテストにでます!

私「(普通のパーマと)値段は変わりませんか?」
と聞きました。
ダイレクトに「いくらですか?」と聞くのが
恥ずかしかったんです…。

それに対し、
美容師さん「来月から値段が変わるみたいですが変わらないです。」
との説明。

ハッキリと
「デジタルパーマにするといくらですか?」
と聞くべきでしたし、今だったら聞けるのですが、
当時はまだ料金に関して率直に聞くのって恥ずかしいっていう
謎の羞恥心があったのですね。

「(来月から値段が変わるってどういうことだろう?)」
と一瞬思ったものの、
普通のパーマと変わらない値段なら良いかと思い、
「じゃあ、デジタルパーマでお願いします」
と言ってしまいました。
これが地獄へのドライブの始まりとなりました。
(みなさんへ。恥ずかしいかもしれないけれど、
身を守るためにも値段をハッキリ聞くのは大切です。)

地獄の時間がスタート

施術が終わり、いざ会計へ。
はい!地獄の入り口到着です!

美容師さん「28〇〇〇円となりまーす」

!?!!!??!!!!!!!??!!!!!!!!!!!??!

頭の中がビックリマークとハテナマークで
大洪水状態になりました。
パニックを超えてフリーズしてしまいました。

先ほどの「来月から値上げするかもしれない。」の
意味がここでわかったのです。
・デジタルパーマと通常のパーマは値段が違う
・デジタルパーマの値上げを来月するかもしれないけれど、
 今月は今の価格表通り
って意味だったのです。
わ、わかり辛い!!

謎はすべて解けた!
しかし、ここでひらめいてどうする。

この時、脳内で大パニックが起こりました。

「現金が足りない!カードも通帳もないから
不足分は後日払いになることを許してもらわないと。
ど、ど、ど、ど、どう説明したらいいんんだろう~!!」
と思ってしまったのですね。
騙されたようでショックだったのと同時に、
施術は受けてしまった。
手持ちの現金が足りないのは事実。

どうしたらよいのか?と
パニックになってしまったんですね。
若いことって資産とされることが多いけれど、
経験値が足りなかったり、未熟さゆえに
思わぬ出来事にぶつかると上手く対応できなくて
しんどかったなと。
今ならうまく対応できるのに…。
苦い記憶とともにそんな風に思う時がある。
脱線したので戻ります。

今だったらですよ、
最初のカウンセリングの時のやりとりを説明して、
・こちらもはっきりと確認しなかったという落ち度はあるが、
 3倍近くも価格が違うことをきちんと説明されなかった。
 個人的には説明不足であったかと思う。
・受けてしまったのは事実なので、全額支払うが
 ここまでの金額になるのは想定外だったので
 手持ちの金額では全額支払えない。
・とりあえず手持ちの15,000円を支払うが
 残りについては、明日支払いにくるって了承して欲しい。
と説明するかと思います。

でも、当時はできなかった。

弱弱しく
「現金が足りないんですけど…。」
そう伝えるのが精一杯。

担当者に緊張感が漂いました。
ピリピリした雰囲気となりました。
「ちょっと待ってください。」
少し離れた場所で、先輩らしき人に相談。
先輩も現場レベルでは
対応できないのだと思ったのでしょう。
結局、店長を呼んでくるとのこと。

で、店長がきて、担当美容師さんから説明。
その後が本当に地獄だった。
基本的に私のことを泥棒扱いした上で
話を進めてきたのですね…。
(話が進むうちに段々と分かってきたのですが、
以前にも料金の踏み倒しが何度かあったようで
私もそのような人と認定されてしまったのですね。)
今ならもっと上手く説明できるのに…と
書いてて思うのですが、
この時はどうしたらよいのか分からなくパニック状態。

私:
「手持分を支払って、
残りは明日必ず支払いにきます!」と伝えても…

店長:
「もし、あなたがそこらへんの通りすがりの人に
『明日絶対に返すからお金を貸して!』
と言われて貸す?
同じこと言っているの、わからない?」

私のほうだって騙された思いがあるのに、
なんで泥棒扱いされた状態で
こんな気持ちにならないといけないのか、と。
悔しくてたまらないのだけれど、
それを上手く説明できなくて。

埒が明かないと思われたのか、
身分証を見せて欲しいという流れに。
運が悪いことに、保険証やカードなど
必要でない時には持ち歩かないように
していたのです。

身分証がないことを伝えたら、
呆れはてている様子が伝わってくる。

一人暮らしであったため、実家に電話をして、
重要な書類の支払い証明するような
モノがないかを確認することになりました。
さすがに証明できるようなものは見つからず。
そりゃそうですが…。
サッパリするために美容院に行ったのに、
なんでこんな思いをしないといけないのかと
思わず涙が出てきました。

電話を切って、見つからなかったことを
店長に伝えました。

お店に許してもらうしか方法はないので、
もう一度
「手持分だけ今日払って、残りは明日
絶対に支払いにくる。」
と伝える私。

それに対し、
「身分証明書もなにも持っていない人を
どう信じれば良いのか?
そこら辺の通行人から
お金を貸してと言われているのと同じ。」
と答える店長。

はい、また堂々めぐりです。

店長「携帯電話を(お店に)預ける
ぐらいのことをしてくれないと。」

明日支払いにくるわけだし、
そんなので信頼してくれるなら、
願ったりかなったりです。

私「全然大丈夫です。預けます。」

店長、言ってみたって感じだったんでしょうか。

携帯電話では身分証明にならないから、
困るってことで(今思うとなんだよって感じですが)、
やっぱりそれは無しってことになりました。

そもそも論で
【私=初めから料金を踏み倒そうとしている】
と、店長からすると泥棒に等しい
存在になってしまっているんですよ。
何言っても無駄なわけで。

無意味な押し問答が
こんな感じで延々と続きました。
その間に、施術が終わったお客さんが
何人も会計をして帰っていくのを見て、
「私はなにやってんだろう。」って
しんどくなりました。

1時間ぐらい経ったと思います。
閉店時間になり、他のお客さんもいなくなりました。

さすがに、もうこれ以上やりとりを続けても
意味がないと思ったのでしょうか。
店長がわざと聞こえるように、
担当した美容師さんに
「料金は一部もらってるの?」
「いや、もらってないです。」
みたいなやりとりをされて。
(↑ある分は払うって言っているのに…)

「わかった。料金は明日払いにきて。」
ってことで、やっと解放してもらえることになったのです…。
今振り返っても地獄でしたわ。

連絡先を念のために伝えて帰ることになりました。
美容院に寄ったのは仕事が終わった後。
カットとパーマをして、
さらにこのやりとりをして
やっと自宅に到着したのはほぼ真夜中でした。

これ、後から怒りと悔しさがわいてくる話

家に帰った後。

肉体的に疲れたのはもちろん、
それよりも精神的な疲れが
一気に出てしまいました。

施術前にハッキリと値段を確認しなかったことへの後悔。
レジ前でのやりとり。
上手く説明出来なかったこと。
先ほどのことを思い出して
悔しさがこみあげてしまい、
大号泣してしまいましたよ。
成人してからこんなに泣くとは
思わなかったってぐらい泣きました。

一通り泣いた後なんだけれど、
「こちらも確認不足だった。
でも、あれほど価格差があるものを
よく説明せずに勧めてきたことは
ひどかったのでは?」
しっかりとした料金の説明がなかったことと、
今度は泥棒扱いされたことに
怒りと悔しさが湧いてきました。
もっと若いころは、こんな感じで
後から怒りが湧いてくる経験をすることが
度々ありましたね(遠い目)。

気づいたら夜中の3時ごろ。

明日(というか今日)も仕事があるので
本当なら早く寝ないといけません。

が、悔しすぎて布団に入ることが出来ませんでした。

一瞬だけなんですが…

匿名の口コミサイトで
★1をつけて今日あったことを
ぶちまけるように書いてやろうかい!


魔がさすような感じで思ってしまいました。
ただ、それをしてしまうと
自分の中の大切なものが汚れてしまう気がする。

それに、意見を言うべきは
まずは直接お店に対してだなと思い、
お店のホームページから意見を送ることにしました。

明日、仕事の後に代金を払いにいくわけですが、
お店からすると
【私=泥棒】
なままなわけです。
さすがにそれは悔しすぎる。

説明不足であったことは指摘したい。

直接だと感情がこみあげてきてしまうかもしれないので、
先にメールを送っておきました。
・今日は迷惑をかけてしまったこと
・ただし、こちらにも落ち度はあったが、
 あれほど価格差があるものを説明しなかったのは
 後になると疑問に思えたこと
・料金は必ず明日持っていくこと

メールを送り、少し寝た後に仕事に行きました。

お互いに”足りていなかった”ことがわかった

仕事が終わり、お金を用意して美容院へ。
担当した美容師さんが対応してくれました。
夜中に送ったメールは読んだとのこと。

そこでわかったこと。

私が感じた「泥棒扱い」は被害妄想ではなかったのです。
あ~やっぱりそうでしたか…。

別のお客さんから
料金の踏み倒しをされたという
経験を何度かされたとのこと。

そんなわけで
「noikaさんも最初は
またこの手のお客さんか…。」
と思ったとのことでした。

しかし、その後の店長とのやりとりを見ていく内に、
そういう人たちとは違う?
この人は悪気はないようだ。
…と思うようになった。

とのことだったのです。

また、料金の説明不足については、
申し訳なかったと思うとの謝罪を受けました。

説明と謝罪をうけ、
お金を支払って帰りました。

とりあえず一言。

いや~感情に任せて口コミを書かなくて良かった!

そして新たにわかったこと。

担当の美容師さんも悪気はなかったことは
伝わってきたんですね。
お互いに誤解が解けた感じがしたのです。

説明不足だったことを認めてくれましたし、
なにより私も一時の恥ずかしさで
値段のことを具体的に確認しなかったのは本当に反省。

お金に関することは恥ずかしがらずに確認しよう

このことがあってからは、
お金のことについては
恥ずかしさを脇において
具体的に確認するようにしています。
内容がよく理解できない場合は
すぐに申し込まないように気を付けている。
当時はすんご~いショックだったのですが、
学んだこともありました。

・怒りに任せず、冷静に相手に不満を伝えられたこと
・恥ずかしいとか言っている場合でない
 お金のことは不明瞭なことがあったらすぐ確認

 

口コミも意外と大事


また、この件があってからは、
しばらく美容院に行くのが
怖くなってしまったのですが、
口コミやホームページを
事前によく見るようにして、
落ち着いた雰囲気っぽいところに
行くようにしています。


口コミは意外と大事ですね。
この美容院も「良い口コミ」が多かったのですが
カットモデルさんが書いたっぽいものとか、
1~2行のすごく短いものとか、
後から見ると怪しいの多かった(笑)。
また、口コミ件数が多くて
はじめは気にならなかったのですが、
「悪い」の口コミを見ると…
・料金の説明が不明瞭
・サービスの提案が強引だった
等々、気になるものがちらほらあることに気づいたのです。
特に冷静に書かれた「悪い口コミ」は本当に参考になる。

ありがたいことに、
この事件(?)以降は料金の支払いに関して
とんでもない出来事が起こってないのです。
今振り返ると、この程度で済んで良かったよね、と。
このことがなければ、もっとダメージが大きいことが
起きていたかもしれません。

お金のことは恥ずかしがらずに
確認をするようにしましょうね。

noika