相手を試す行為はやめよう。自分も相手も傷ついてしまいます。

はじめに


相手が自分をどこまで受け入れてくれるか。
試し行動(試し行為)をしていませんか?
相手に受け入れて欲しいから
ついついやってしまう。
でも、それが原因で
相手が離れていくことになってしまったら?

相手も自分も傷つけてしまうことになったら?

「試す行為をしてしまった側」
「試された側」
どちらも経験をしたことがある人は
少なくないと思います。

まずは気づくことが大切。
そして、試し行動は『百害あって一利なし』であることを理解。
自分で自分のご機嫌を取るのは基本だと思うのです。
それに、人に必要以上に期待しないで
自分で自分を満たすことができるほうが
生きるのが楽になると思います。

「される側」の経験

私の知り合いにこんな方がいました。
会う約束をした後に
①最初に約束をした後
②約束した日の前日
にほぼ必ず連絡が来るのです。
その内容に段々とモヤモヤするように
なってきてしまったのですね。

①最初に約束をした後
会う約束をしてからしばらく経つと…

ほぼ決まって必ず
「約束した〇日だけど、予定が入ってしまうかもしれないです。
 分かり次第連絡しますね。
 それと、noikaさんのほうも
 キャンセル、予定の変更があったら
遠慮なく教えて下さいね♪」

という感じで
・日程を変更させてもらうかも
・「あなたも変更したかったらしてね」という”お気遣い”
の2段構えの内容の連絡がくるのです。

それに対し、
「了解しました。分かったら教えてね。
 それとお気遣いありがとうね。
 万が一、予定の変更が必要になる場合は
 私もすぐに連絡しますね。」
と返事していました。

私は超インドアタイプです。
基本的に休日はできるだけ予定を入れないタイプ。
スケジュールの変更があっても
基本的に相手に合わせられるし、
待つこと自体は特に苦痛でなかったのです。
そのため、はじめのころは
知り合いから連絡が来ても特に気にならなかったのですね。

ですが、段々とモヤモヤするようになってきたのです。

なぜかって?これがほぼ毎回なんですよ。
約束した後に、ほぼ必ず
「スケジュールを変更させてもらうかもしれない。」
アーンド
「あなたも変更したかったらして遠慮なく教えてね♪」
例の2段構えの連絡がくるのです。

それに対し
「了解です♪」
アーンド
「お気遣いありが(以下略)」
と、一つ一つに対して返事をしていました。

さらに…

②約束した日の前日

もう一つモヤモヤするように
なってしまったことがあったのです。

会う日の前日に、約束を忘れないようにと
リマインダーの連絡を送ってくれることがあったんです。
こっちも毎回”お気遣い”の表現を使うんですね。
「明日はよろしくね。もしキャンセルしたかったら
遠慮なくしてね♪」
というような内容です。

連絡を送ってくれること自体はありがたい。
ですが、後半の
「キャンセルしたかったら遠慮なくしてね♪」
という”お気遣い”が重たく
感じるようになってしまったのですね。

一見親切というか謙虚な感じに見えるじゃないですか。
「noikaさんの都合で、キャンセルしたかったら
キャンセルしていいですよ。」って。

せっかく親切に連絡してくれたのだから
細かい表現の仕方なんてどうでもいいじゃない。
モヤモヤしてしまう私の心が狭いんだと思う。
嫌なこと言われたわけじゃないんだから
気にしないほうがいいぞ、自分。
と、そう思うようにしていました。
(後でこのモヤモヤの正体がわかるのですが、一旦次にいきます。)

なんだかな~と思いつつも
真面目に答えてしまっていたんですね。
「え~!キャンセルなんてとんでもないよ~。
明日楽しみにしています。よろしくお願いします!」
みたいな感じで。

変に真面目なところがあるので、
こういうメッセージがくると
いちいちそれに応えないといけない!と
相手のメッセージに応える形で
返信していました。

モヤモヤ成層圏を突き抜けてしんどくなってきた

ただね、さすがにこの一連の流れを
ほぼ毎回しないとなると
モヤモヤ成層圏を突き抜けて
しんどくなってきてしまったのです。
この方と約束をするのが
億劫になってきてしまった。

なんだか試されているような感じしてしまって。

まず、「この人との予定は動かしてもよい。」と
低く見られているような感じがしてしまうこと。
その割には『あたなも変更したかったらしていいからね』の
謎の”お気遣い”があること。
これがまた気分が悪くなるのです。

こういう”気を使った親切言葉”を使われると
こちらも”気を使った親切な言葉”で返事をしないと
いけなくなる気がしてしまうんですよね。
表現の自由を奪われて
抑圧されてしまうように感じてしまったのです。

ちょっと変な例えかもしれませんが、
思春期だったら許されるような
「私たち親友だよね。だからなんでも秘密はなしだよ♪」
謎にお互いに縛り合うことで
友情(ずっ友☆精神)があることを試されているよう。
なにかを強要されているよう。

そんなこんなで
モヤモヤするようになっていったものの、
大きな被害が出ているわけではない。
会ったら会ったらで楽しかったですし。
さらに、相手がどういう意図で
やっているのかは分からないので
しばらくは対応できませんでした。

そんなある時のこと。
転機が訪れます。
この知り合いと約束をしたある時のことです。

珍しいことに、仕事・プライベートともに
非常に忙しい時期にいました。
あやふやな状況を待つのも難しいぐらい。

そんな折、例の連絡がきました。
「予定が(以下略)」
アーンド
「あなたも(以下略)」

どんどん予定を確定させないといけなかったので、
今回は待つのは無理でした。

というわけで、正直にそれを伝えたのですね。
「珍しくかなり忙しくて、
あやふやな状態を待つのが難しいです。
お互いに忙しいようですので
今回は申し訳ないのだけれど
一度キャンセルとさせてください。
お互いに余裕ができたらまた会いましょう♪」
ってな感じで。

試し行為であったことに気づく

そしたらですね…。
これ以降は、約束をした後に
「変更させて欲しいかも。」
の連絡が来ることがなくなったのです。

そこで気づいたのです。

あー、これは試し行動だったんだ!
モヤモヤが晴れた!

ちっちゃい子がよくやる行為!
いや、ちっちゃくなくても
大人でもやってしまう行為!

また、前日のリマインダーの連絡に対しては
さらっと返信するようにしたんです。
「明日楽しみ!よろしく!以上!」みたいな。
”お気遣い”にはあえて反応せず。

そしたら、相手のリマインダメールも
さらっとした内容になっていったんですね。

そしたらすごく楽になった。
見えない重りが頭の上に
乗っかっているような感覚だったのですが、
それが一気になくなって
スッキリした感じがしたんです。

あー、試されるのってストレスなんだな。
と同時に、自分も気を付けないといけないな、と。

今回はされた側の時のことを
主に書きましたが、
私だって「する側」だったことたくさんあります。
無意識でやってしまったのも含めると
相当な数でしょう。

ただ一つ言えること。
心が満たされている人だったら
試し行為はしないと思うのです。
なにか不安があったり
過去に嫌なことがあったので
それを埋め合わせるために
試し行為をしてしまうんだと思うんですよね。

自分の心の穴を相手に埋めてもらおうとしても
疲れさせるだけなんですよね。
相手だけでなく、自分もいつの間にか疲弊してしまう。
もちろん、完璧な人間なんていないので
たま~にだったら、
相手につい甘えてしまうことってあるかもしれないし、
信頼関係があれば許してくれるかもしれません。
ですが、受け止めるほうにも限界はあります。

甘える場合も、相手にも限界があることを
わかった上でほどほどで。

必要以上に相手に期待せず、
自分のことは自分で満たすようにする。
これ、基本だと思います。

そのほうが自分も楽になりますし
なにより相手にストレスを与える恐れもありません。


自分で自分を満たす!
これが出来るようになると強いですよ~。
一緒にがんばりましょう!

この記事を読んでくださって
ありがとうございました。

読んでくださったあなたが
自分で自分のご機嫌を取れるようになって
ますます人生が楽しくなっていくことを
お祈りしております。

noika