【その10.①いざ手術!】①手術は本当に一瞬/②術後はとにかくだるくてしんどい/③手術翌日はとにかくヒマ/④退院することになってビックリ!

いよいよ手術当日!手術前の様子

普段は夜型生活なもので、午後9時に就寝して午前6時に起床って
とっても健康的すぎます。
昨日は、起きたり寝たりと熟睡は出来なかったのですが、
横たわっている時間は長かったので、
まあまあ準備万端(?)な感じで朝を迎えました。

朝早い時間に点滴を刺されてスタンバイしておきます。
(ちなみに手術は午後からでした。)

入院前はちょっと不安になることもありましたが、
さすがに当日となると…
「もーどうにもなれ!」とまな板の鯉状態です。
さあ、先生。切っておくんないなさいまし!という魚の気分に。

先生、看護師さん、検査技師さん、スタッフの方達と、
とにかく皆さん親切なので、安心して手術に臨むことが出来ました。

そんなわけで、手術前は思っていたよりも落ち着いた状態でいられました。
全身麻酔なので一瞬で終わりますしね。

私の場合ですが、手術後のほうがむしろ大変でした。
全身麻酔の影響だと思われるのですが
とにか~くだるくてだるくて…。

手術までは基本的に部屋で待機です。
さすがに点滴を刺した状態ですし、
本を読んだりソワソワしている内に午後になりました。



手術室から呼び出しがあったので、いざ手術室へ。

不謹慎だと思われるかもしれませんが、手術室に向かう頃から
非日常的な状況に少しワクワクしてしまいました。

手術日当日は親に付き添ってもらったのですが、途中でお別れ。
それでは、頑張ってきます!
(頑張るのは先生たちだけれど。)

手術室に到着です。
初めてリアルで見るものばかりで、
ただ驚くだけしか出来ませんでした。

すごい!自動ドアが大きい!横に広い!

しかも入り口のドアの次に、またすぐに大きなドアがあるのですが…
最初のドアが閉まると、次のドアが開く仕組みなんです。
厳重でかっこい~!VIPになった気分です。

手術室に入る前に麻酔の先生と合流して、名前を確認します。
よく見る手術用のビニールの帽子を被って…
さあ手術室へ!

付き添いの看護師さんとはここでお別れです。
心強かったです!ありがとうございました。

とにかく広い!さすが大きな病院だなー!

部屋に到着するまでに、先生が手を洗っていたり、
看護師さんが手術の準備をされているのを見かけることがありました。
手術を受けることって滅多にあることではないので、
患者側にとっては非日常的なイベントなわけです。
ですが、先生と看護師さん達は、最新の医療技術を学び現場で実践して、
こうしてたくさんの患者さん達と毎日向き合っているんだなぁと。
なんだか胸が熱くなりました。

手術室に到着。いよいよ手術が始まる!

手術室に到着。
テレビや写真で見たことのある手術室そのまんまで、とにかく広かった。

自分の名前を最終確認して、手術台に上がります。

色々な装置を身につけられて、もうすぐ手術が始まります。

全身麻酔ってどんな感じ?本当に一瞬で意識がなくなります。


麻酔の先生より
「眠くなる薬を入れますね。」
との合図がありました。

よく麻酔を入れている間、数を数えさせられると聞くことがあったのですが、
この病院では特に数えさせられませんでした。

どんな感じで意識がなくなるのかな?
睡魔との闘いの時のように、すごく眠くなるのかな?
なんて考えているうちに…

先生から、
「noikaさん。手術終わりましたよ。」
と、さあ目覚めよ!と声がかけられて。

「え?え?終わったの?」
噂に聞いていたとおり、本当に一瞬だった!

いつの間にか手術が終わっていた!

”あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!”
とポルナレフ状態@ジョジョ3部。

どんな気分がするもこうも、本当~に一瞬のことすぎて
感想らしい感想が言えない状態です。
ですが、のどがイガイガ。
手術を受けた右胸がジクジク痛い。
と身体に違和感がある状態で。
「あー、本当に終わったんだ。」
と実感することが出来ました。

あと、術後にせん妄を発症しないかコッソリ心配していました。
自覚している限りですが、意識はハッキリしていたはず。
意識が朦朧とした状態で変なことを口走らないか、
自分で自分のことが心配だったんだけれど、
特にそんなことが起こらなかったようでホッとしました。

手術後は回復室へGO!麻酔でアレルギー症状が出ていた?ちょっとだけギョっとした話。

手術が終わった後はすぐに部屋に戻らず、
隣の回復室に移動して様子を見ることになります。

ノドがイガイガ。声もガラガラ。
手術が終わったんだな~と、改めて実感。

意識はハッキリとしてきたのですが、
我慢できないほどではないけれど右胸がズンズンと鈍く痛い。

我慢できないほどではないのですが、
少しでも楽になれたらと思いまして、
痛み止めを入れてもらえないか看護師さんにお願いをしたのですが…

なんと!痛み止めは既に入っているとのこと!
早く効いてくれ~と心の中で祈りました。

そしてそして、痛みよりもしんどかったのが…


とにかくだるい!
メチャクチャだるい!


のです。

看護師さん達が、部屋に戻るための準備をしてくださったのですが、
触られるのもしんどい位なのです。
身体全体に鉛が入っているような感じで、
ズドーン、ドシーンと身体が沈み込んでいくような感じでした。

準備が終わり、しばらく休んでから部屋に戻ることになりました。
看護師さん達が手術中のフィードバックについて話されていたのですが、
すぐ横だったので会話が聞こえてきました。


麻酔の影響なのかしら?
お腹にポツポツと発疹が出ていたようです
アレルギーが出てしまったのかな?
全身に出ていなかったので、手術をそのまま執り行ったとのこと。
はぁ~良かった~と内心ホッとしました。
(もし全身だった場合は、手術中止だったのでしょうか^^;)

十分休んだので部屋に戻ることになりました。
なんか元の場所に戻れるのね~とホッとしました。

回復室から元の集団部屋へ。手術後はとにかくだるかった!

手術って大変なんだなぁ、としみじみ。

痛み止めが効いてきたのか、胸が痛いのはおさまってきました。
しかし、だるさはまだまだ続いておりますよ~。
部屋に戻ってから、看護師さんがベッドや枕の調節をしてくれて
大分ましにはなってきたのですが、それでもしんどかったです。

上半身は怖くてあまり動かせませんでした。
右胸のシコリを摘出したので、当然右胸にメスが入っているわけです。
右側はふんばったりしてストレスをかけたくない。
左側はというと、点滴が入っているので左手が不自由な状態。
というわけで、必要に応じて最低限動かす状態。

一方、下半身は動かせるようになってきたので、
脚を曲げたり、突っ張ったり、だら~んとしてみたりして。
だるさをまぎわらせていました。

身体の状態が落ち着いてきたら、急にこの数か月間を振り返ることに。

そんなこんなで、体のほうは落ち着いてきたのですが、
寝っ転がっている間に、急にこの数か月のことを振り返ることに。
はじめは、何が分からないのかが分からず、
先が見えなくて不安で仕方なかったです。
ですが…

はじめの集団健診、クリニックでの精密検査、大病院での精密検査に手術…と、こもまでの流れは本当にスムーズでした。
しかも、クリニックの先生、大病院の先生ともに信頼できる方達だったので、
不安を完全に消すのは無理でしたが、それでも安心して納得しながら
検査を受け、手術に臨むことができました。
(ここで言っても仕方ないのですが、本当にありがとうございました!)

特にこの病院は、先生、看護師さん、検査技師さん、スタッフの方達の対応が本当に素晴らしくて。
「プロフェッショナルってこういう方達のことを言うのだろうな。
素晴らしいな~。私もこういう仕事が出来るようになりたいな~。」
と感動してしまいました。

普段感じるストレスがちっぽけなものに思えた

普段は(ほとんど会社で、ですが)
「あの人の言い方ヒドイ!」
「なんで、あんなに偉そうなんだろう?」
「ほんとキツイ態度とるよな…。私はあなたのしもべじゃないぞ!」
などなど。
ムカムカ、イライラ、イガイガ!
ネガティブな感情がわいてくることが多いのですが、

ここに来ると、不思議と自分の悩みなんて小さいなぁと思えるように。
人の命に係わる仕事をされている方達の、
そのプロフェッショナルな仕事ぶりを拝見していると、
自分の悩みなんて、ちっぽけだな~って思えてしまうのです。
良い意味でどうでもよくなるというか。

なんだか不思議な感じだったのですが、
うつらうつらと寝ているときに、自分の中にあったネガティブなものが
シュシュシュシュシュ~っと身体の中から浄化されていき、

空に還っていくような感じがしました。

右胸にあったしこりがなくなったのと同時に、
長年の会社生活を通して、雪だるまのように積もっていった
組織と男性社会で働くことのやるせなさ、むなしさといった精神的な固まりも
消えていったような感じがしたんですね。
不思議と落ち着いた気持ちになり、私も改めて頑張ろう!
と、なんだかわかりませんが、やる気がモリモリ湧いてきたのです。

病理検査の結果が出るのはこれからです。
ですので、すべて終わったわけではないのですが、
信頼できる病院と先生達に出会えて、運が良かったのかなと。
なんだか幸せだな、と。

あたりがすっかり暗くなったころには、痛みもだるさも治まり
上半身も少しずつですが、動かせるようになってきました。
ですが、余裕が出てきたのか、
今度はお小水の管が気持ち悪くてね~。人間って我儘だなぁ。
完全復活するのは次の日となります。
この日の夕食はなし。さすがにご飯を食べられる状態でありません。


手術の翌日の様子。お小水の管が気持ち悪い!

翌日。

昨日と打って変わって大分元気になりました!
人間の回復力ってすごいんだな~と、しみじみ。
ただ、身体に余裕が出てきた分、他のことが気になるようになりました。
お小水の管が気持ち悪いし、すごいヒマだし。
別のしんどさが出てきました。

ご飯を食べられるようになりました。
この日の朝食は和食。

おかずは美味しかったのですが、味が薄すぎてご飯が進みません…。
ふりかけがあったらなぁ。
食べ物を残すのは苦手なのですが、無理して食べて
気持ち悪くなってしまったら大変だなと思いまして。
心の中でお詫びをしつつ、白飯は残してしまいました。

上半身も気軽に動かせるようになりました。
元気になったのはありがたいのですが、
今度はお小水の管が気になって、気になって。
コレ、本当~に気持ち悪くて。

「お手洗いにに行こうかな?どうしようかな?」
しばらくお手洗いに行けないのであれば行っておくけど、
我慢できないほどではないんだよな~ってな感じ。
微妙なモゾモゾ感がずっと続いていて、本当に気持ち悪かった。

看護師さんが様子を見に来てくれましたが、
立ち上がれるようだったら、お小水の管を取るとのこと!

取ってもらえるように、さっと立ち上がって元気アピール。
無事に管を抜いてもらうミッション成功!

早速お手洗いへGO!
気分爽快!自力でお手洗いに行けることが
こんなに嬉しいとは!

点滴は液体が無くなるまで刺したままです。
お昼前ぐらいに無くなりました。

お昼過ぎに親が見舞いに来てくれたけれど…

お昼過ぎ。親が様子を見に来てくれました。
昨日の手術後は、さすがに会話できる状態ではなかったのです。

「どう~?」
「元気になったよ~。」
そんな挨拶もそこそこに、母親が自分に言い聞かせるように

「良性だから!検査でも何度も良性って出てるから!」

励まそうとしてくれたんだろうけど、
何度も繰り返すから、逆に不安になってしまいました…。
病理診断の結果が出るのはこれからです。
気持ちは嬉しいけれど、結果が出ていない状態で
大丈夫だからって強調されてもなぁ。
余計に不安になってしまいました…。

手術後、先生から付き添いの家族に説明があったのですが、
もしかして、そこで良くないことを言われたのかな?
不安が広がっていきます。

「いや、何も言ってなかったよ」

「(本当かいな?)←心の声」

そうなんですよね。
手術までは滞りなく済んだけれど、結果は出るのはこれから。

何が分からないのかが分からない。
とにかく不安。

という状態からは前進できたように思えるけれど、
追加の手術、治療が必要になったら怖いなぁ…。
どうか良性でありますように、と心の中でお祈りしてしまいました。

あと、話はズレるのですが、がんになった場合って
本人はもちろんのこと、家族も精神的に大変になるのですよね。
自分のことだけでも精一杯なのに、家族のメンタルのケアまでなんて
出来るわけないよなぁと鬱々としたことを思い出します。
ドラマや漫画だとさ、
精神的に余裕がある親が、病気の子供を力強く励ます
というシーンをよく見かけますが、現実はそうでない家庭もあるわけで。


それにしも本当にヒマである。

それにしてもヒマでヒマで。
無料wifiが飛んでいないのでスマホを長時間いじる気もならず、
持ってきた本も読んでしまったので、病棟内を軽く散歩して時間をつぶす。

夜の回診。傷口問題なし!明日退院することになってビックリ。

やっと夜。
回診があったのですが、傷口は問題ないとのこと。

先生から、

「明日退院できますがどうしますか?」
と急に質問!

退院できることになりました。
「週末に退院」と元々聞いていたのですが、
いざ伝えられるとビックリ。

勝手なイメージですが、手術後2日間は様子を見るのかな~と。
退院は明後日になるのかな?
と思っていたんです。

急に選択をすることになったので、退院しても本当に大丈夫かな?
少しだけ不安になったのですが…。

あのヒマさを乗り越えるのは辛い!

というわけで退院することになりました。
次回の診察の予約をして、退院の手続きについて確認。

~続きます(次回最終回です)~

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noika