手術前の検査を受けに来ました。
目次
手術前の検査は3つ!
今日受ける検査は…
①採血
②心電図
③肺機能
の3つ!
検査が終わったら診察を受けて、
この日の予定は終わりとなります。

採血と心電図が終わり、お次は初めて受ける肺機能検査。
肺機能検査ですが、具体的にどんなことをやるのか知りませんでした。
痛くはないんだろうなと思って、特に事前に調べてなかったのです。

漠然としたイメージですが…
・なんか、ふーっと息を吐いて
・「あなたの肺活量はこれぐらいですね」と数値が出て終わり!
という楽そうな検査、というイメージでした。
これが間違いであったことに、後で気づくことになります^^;
肺機能検査の予約時間が近づくにつれてドキドキしてきました。
怖くて緊張するのでなく、予約時間を過ぎても呼ばれないから。

まだかな?まだかな?
予約時間を20分ぐらい過ぎても、前の人が終わっていなくて。
もうすぐ診察が始まってしまうので、
間に合うかしらと焦ってきてしまいました…。
部屋の中から、少しだけ声が聞こえてくるのですが……
「吸って吸って、吐いて吐いてーーー!!」
どこか体育系的なノリがある世界観が繰り広げられていることが
部屋の外からでも感じられて、これから我が身に何が起きるのか…。

そんなこんなでドキドキしていたら、ようやく呼ばれました。

もうすぐ診察が始まってしまうので、ちょっと焦りつつ中へ。

説明を受けて、いよいよ肺機能検査がはじまりです!
「(良かった~!簡単そう!)」
と一安心したのですが…

これがね、全然簡単でありませんでした!
意外と神経と体力を使う検査だなんて、知らなかったです。

思っていたのと全然違っていたのです。

鼻をクリップでつまんで、すべて口呼吸で検査を行います。
①最初にスーハースーハーと、口呼吸だけで助走のように呼吸を整える
②限界まで吸って
③一気に空気を吐き出す!
という検査なのですが、①からいきなり難しい!
これが強すぎても弱すぎてもダメなんですね。
ちょっとでも強かったりするとやり直し。

アクションゲームで例えると、微妙なキー操作で
キャラクターを向こう側に飛び移らせる、みたいな感じです。
ですが、ここをクリアしないと、次の段階に進めません。
スーハースーハー。
細心の注意をもって呼吸を続けます。

強すぎず弱すぎず。
次のステージに進むために慎重に呼吸を行います。

スーハースーブハァァァーーー。
あーやっちまった~!強すぎたー!!
モニター上に、自分の呼吸の強さが波線で表されるのですが、
ちょっと強めに呼吸をしてしまうと、
波線がピッ!って乱れてしまいます。
こうなると、最初からやり直しです…。

検査技師さんに励ましていただきつつ、再チャレンジです。
(上手くできなくて、何度もやり直しになってしまったのですが
嫌な顔一つせずに付き添っていただきました。)
やっと、微妙な呼吸操作のステージはクリア!
お次はセカンドステージ。いよいよ全力を出すところであります。

全力を出すといっても、口呼吸で吸って吐いてをするので、
本当に吸えているのか息を吐き切れているのか、
なんだか心もとない感じなのです。

不安になりますが己の限界を超えるべし!
限界まで吸って、限界まで一気に吐き出します。
吐ききったと思っても、検査技師さんから容赦なく
「もっと吐ききって~」との指示がきます。

もうこれ以上は無理!
お腹がプルプルしてきます。

ゼーゼーハーハー。
やれることはやり切った!
さて、気になる結果は?
基準を達していないとやり直しとなります。
最初の「呼吸の助走」が良くても、ここで合格できないと
また最初からやり直しとなります…。
痛みはないけれど、意外としんどい検査であります。

この時だけは、カービィになりたい、と願ったものでした。
検査中は何度「ごめんさ~い!」と思ったことか。

でも、担当してくださった検査技師さんが本当に良い方で、
励まされつつ、無事に終わることが出来ました。
次の診察も時間通りに始まりました。
しこりだけを摘出することになったけれど、もし葉状腫瘍の場合は再発し易いようなので不安になる

検査の後は先生による診察です。
検査結果は問題なし!
予定通りに手術することになりました。

しこりが2つあったのですが、雪だるまのように、
連なる形でほぼ同じ場所にあるので、まとめて摘出することになりました。
出来るだけ傷が残らないように、乳輪に沿ってメスを入れるとのこと。
日常生活で見せる場所でないし、傷が多少残ることは
あまり気にしていませんでした。
それでも、傷が最小限で済むように配慮してくださるのを聞いて、
嬉しくなりました。
ですが、
『しこりだけを摘出する』との説明にドキッ!としてしまいました。

葉状腫瘍のことを出来る範囲で調べていたのですが、
以下のような特徴があるそうです。
・急速に大きくなることが多い
・ほとんどほ良性だが、良性と悪性の中間のもの、悪性のものもある
・通常は摘出が必要
・腫瘍のみをくり抜いて摘出するだけでは再発しやすいので、
腫瘍とその周りも摘出する
参考『患者さんのための乳がん診療ガイドライン(2016年版)』
「(葉状腫瘍であることを前提に、はじめから周囲も含めて
大きめに切り取ってもらうほうが良いのではないか?
追加の手術はしたくないし…。)」
と思っていたので、先生の説明にドキッとしてしまったのです。

再発し易いので、たとえ良性であっても、
『しこりの周りも含めて切除したほうが良い』
と判断されるお医者さんもいるそうなので、
先生に不安に思っていることをそのまま質問しました。
まだ葉状腫瘍と決まっていないので”しこり”だけを摘出することに納得

先生の説明によると、
「専門家の間でも意見が分かれている。
あなたの場合は葉状腫瘍とは確定していない。
摘出した”しこり”の病理検査の結果が出てから、
必要な場合は追加で手術をする。今の段階ではしこりだけを摘出する。」
とのこと。

”必要に応じて”にハッとする私。

「もし葉状腫瘍だったら…。」と不安でグルグルしていたのですが、
そりゃそうだ、と我に帰りました。
追加の手術が面倒だからって必要以上に切除してしまい、
もし思っていたよりも胸が変形してしまった場合…。
病理診断の結果が出てから、
「実は必要以上に切除する必要ありませんでした~」
なんて結果が出たら、後悔してしまうかと思います。

万が一悪い結果だったとしても、それはその時に考えよう。
心配しても結果が変わるわけではないので、
出来るだけ心配しすぎないように
目の前のことを一つ一つこなしていこうと思いました。
(といっても、病理検査の結果が出るまでは、
何度も不安な気持ちになってしまいましたね~。)
これで診察は終わり。
先生の診察の後は、入院する際の注意点と
事前に準備をしておくことについて、看護師さんより説明して頂きました。
看護師さんより入院と事前の準備についての説明を受ける

入院前に準備しておく物と、入院中のスケジュールについて
看護師さんより説明していただきました。
分かりやすい説明書つきでバッチリ!

ところで、入院前に気を付けておくことは?

風邪をひいてしまうと、手術が延長になることがあるそう。
うわぁ!気をつけないと!
風邪が流行っている季節ではなかったのですが、
普段でもマスクをして、手洗いとうがいはしっかりしておきました。
説明も終わって、これで終わり!
…でなく、病院内にあるコンビニで消耗品を買っておくことにしました。
病院内のコンビニで消耗品を購入

術後の治療処置のため、以下のものを用意することに。
・T字帯(1枚)
・胸帯(2枚)
・ティッシュ(1箱)
・キャビロン(3個)
・スキントンテープ(太めの1本)
ネット通販で買えば安く買えるのかもしれませんが、
手間を省きたいのでティッシュ以外は購入しておきました。
ちなみに胸帯が1枚2,500円ぐらいと高かった!
これ使い捨てなのかな?
1枚は手術後に血液が付いてしまったので捨てたのですが、
もう1枚は処分するのが勿体ないので、タンスの肥やしになっています…。
同じく胸の手術をされる方を発見。思わず心の中で応援
買い物をしている最中に

目的の商品を探していたら、私と全く同じものを購入されようとしていた
ご夫婦がいらっしゃいました。
※イラストに「T字」とうっすら書いてしまっているのですが、
胸帯の間違いでした。

おそらく、自分と同じように胸の手術をされるのだろうなと。
勝手に親近感を覚えてしまい、心の中で思わず応援してしまいました。

先生や看護師さん達が親切に説明してくださったので、
手術自体の不安はそれほどなかったのですが、
病理検査の結果は考えても仕方ないと思いつつ、
不安が常につきまとっている状態でした。

「考えても結果が変わるわけではないから、目の前のことをこなそう。」
「病理検査の結果が良くなかったら、どうしよう…。
前向きになったり、心配して落ち込んだりを
ぐるぐると交互に繰り返していましたね。
手術前の検査と診察が無事に終わり、後は入院まで
風邪を引かないように普段通りに過ごしていました。
そして…
とうとう入院が明日となりました。
いよいよ入院!の前に、苦手な荷物の準備の様子について

あっという間に、明日から入院となりました。

入院前日となると、さすがに少し緊張してきたのですが、
それよりなにより…。
荷物のパッキング!

私は本当にパッキングが苦手です。
荷物は減らしたいけれど、準備をしていると
「アレもコレも持っていたほうが良いのでないか?
でも、重たいの嫌だし。う~ん、どーしよ~。
わけが分からなくなってくるのに、明日は刻々と近づいてくる。
そんなプレッシャーがしんどくなるのです。

荷物のほとんどは衣類。
病棟で洗濯が出来るのですが、
「時間あるのかな~」とか
「体調が優れなかったら洗濯できないよな~」とか考えてしまうと
3泊4日分の衣類を持っていきたくなってしまいます。
最低限の量にしたいのですが…
それでもけっこうな量になってしまうんですよね。
どうしても洗濯できない場合。
ずっと室内にいるからそんなに汚れないはずなので、
3泊目はそのまま着たきり雀のままでいいや、
と最後はあきらめる。

朝早いので、早く寝ないと!
というわけで準備は最低限にして就寝!

この記事を書いている時点では、既に退院しているのですが、
・悩んだけど、結局持っていて良かったもの
・持っていかなかったけれど、あれば良かったもの
を振り返ってみようと思います。
迷ったけど持っていって良かったもの ①フェイスタオル

【持っていって良かったもの】
・フェイスタオル
4人部屋だったのですが、就寝後にテレビを見ている方がいまして。
カーテンで仕切られてはいるのですが、テレビの光がチカチカと
まぶしく感じられました。

フェイスタオルがあると目元を覆えるし、
少し肌寒いときは首に巻けて、なかなか便利でした。
次は持っていけば良かったものです。
持っていけば良かったもの ①小物入れ、②ふりかけ
入院生活が始まってから「持っていけば良かった~」と
思ったものがありました。

【持っていけば良かったもの】
・小物入れ
・ふりかけ

部屋に貴重品ボックスがあったのですが、サイズが小さくて。
普通の長財布が入らなかったのです。
現金とカードだけを入れておくことになりました。
これは盲点でしたね…。巾着か小さな小物入れを持っていけば良かった。

病院食はとにかく味が薄くて、白飯を残してしまうことがありました。
ふりかけが欲しくなりました。
3泊だったので耐えられましたが、もっと長かったら辛かったかも。

いろいろ書きましたが、入院期間が短かったので
それほど大きなトラブルはありませんでした。
そんなこんなで、いよいよ入院当日を迎えることになりました。
いよいよ入院です!


早起きは苦手ですが、さすがに遅刻はできないので頑張って病院に到着。
受付をすませて、担当の看護師さんを待つことになりました。

待合室には、入院されている患者さんと付き添いの方達がいらっしゃって。
自分だけでなく、たくさんの方が病気を治すために
頑張っているんだな~と、ここでも勝手に親近感を覚えてしまいました。

しばらくしてから、担当の看護師さんが迎えに来ました。
明るく、親しみやすい印象の方でホッとしました。
最初に会う人が良い感じ・印象の方だと
全部上手くいきそうな感じして安心しますね。

他愛のない会話をしつつ部屋へ移動。
病院には一人で来たのですが、ここでは珍しいことなのか
少し驚かれていました。
付き添ってもらっても、今日はお願いすることはないので、
わざわざ来てもらっても悪いよな~と思い、
付き添いをお願いする発想がなかったのです。
(ちなみに、手術当日は付き添い必須です。)

部屋に到着! 4人部屋です。

あまり期待していなかったのですが、思っていたよりも広くて快適でした。
同室の方にも恵まれていたようで、入院生活は基本的に快適でした。
ですが、お金に余裕があれば、個室にしたかったなぁというのが正直なところ。カーテンで仕切られているだけなので、どうしても同室の方の話が
聞こえてくるんですね。
思いがけず、聞いていて辛くなるような内容が耳に入ってくることがあって
心苦しくなってしまうことがありました。
個室にするか、大部屋にするか。
それぞれメリット・デメリットがあるかと思うので、
もし余裕があれば、考えてみても良いのかなぁと思いました。
(今回は料金のことを考えて、迷うことなく大部屋にしたのですが。)
手術前日となりますが、意外とやることがあります。
入院当日のスケジュール

<本日やること>
・エコー検査(切除する部位にマジックで印付け)
・レントゲン
・麻酔科の先生より、麻酔についての説明を受ける
・検温(朝・昼・夜)

せっかくなので、本でもゆっくり読もう~と思っていたのですが…

合間合間に予定がチョコチョコ入るので、落ち着かなかったです。
結局、予定通りに本を読めず^^;

そんな感じでやることが終わり、夕食を食べて、歯磨きして就寝タイム。
明日は手術の日なので、よく眠っておかないと!
おやす…

…み?
病院の就寝時間は21時だったのですが、普段の就寝時間が遅いので
なかなか寝付けず。
うとうと眠ったり、起きたりを繰り返して、
手術の日を迎えることになりました。
次回は手術と術後の様子です。
~続きます~
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noika