【その5.良性だったが葉状腫瘍の疑いあり。大病院でさらなる精密検査を受けることになった】①そもそも葉状腫瘍とは?/②がん専門の大病院に電話をした時に焦ったこと

とうとう細胞診の結果を聞きに行く日がやってきた!

前々日ぐらいになると「土曜日来ないでほしい!」と
無茶苦茶なことを思っていました。
むやみやたらに不安になっていた時よりは、
少し落ち着いてきたものの、当日になるとやはり緊張しました。

もちろん良性であることを信じたいけれど…。
悪性のものが見つかった場合は、問答無用で治療やら仕事のことをどうするかを考えないといけないので、多少は覚悟をしておきました。
といっても、もしその場合は頭の中が真っ白になってパニックになるかなぁ。
先生の話が理解できなくなるんだろうなぁと思い、
・『乳がん診療ガイドライン』(日本乳癌学会 編)
・メモ帳
を持っていきました。

『乳がん診療ガイドライン』ですが、買ったものの
最初は開くのすら怖くて。
がんに関する本(特に専門的なもの)を読んだり、購入してしまうと
”悪性であることが確定してしまうのでないか?”と
引き寄せの法則でないけれど、思考が現実化してしまうのでないかと
不安になりましたね。
ですが、そんな妄想よりも、先生の言うことを理解できないほうが
自分にとって困る!と思い、勇気を出して軽~くですが予習をしておきました。

結果を聞くのは緊張した!良性だったけれど葉状腫瘍の疑いあり?

万が一のことを考えて覚悟はしないと、と思いつつも
結果を聞くときは緊張しました!
ただし、要精密検査となってから、何が分からないかが
分からなかった時よりは、少しずつ覚悟する気持ちが高まっていき、
最初にクリニックに来る前よりは、ほんの少しですが前向きになってきました。

と同時に、このころは心配事も、より現実的なものになっていました。
「医療は進んでいるとはいえ、がんの治療は辛そうだな。」とか、
「治療方法、胸を再建するときは、時間が限られている中で、
どう決断したら良いのか。」とか、
「治療と仕事の両立はどうしていけば良いのかな。
今の会社だと、慢性的な病気の人は退職していくことが多いので
続けていくのは難しそう。生活や治療費のお金はどうしたら良いんだろう。」とか。

治療が始まる場合は、待ったなし!で、次々に現実的な問題と
向き合っていかないといけないので、
得体のしれないモヤモヤとしてものは消えていったものの、
肩に重いものがのしかかってくるような気持ちがしました。

先週は長いこと待ちましたが、今回は検査の結果を聞きに来ただけの
おかげか割と早く呼ばれました。

検査の結果は『良性』でした。
先生から「悪いものは出なかったねー。」と言われたときは、
安心して体の力が抜け落ちそうになりました。

ですが、マンモグラフィの画像からは
「繊維腺腫とは言えない。葉状腫瘍の可能性があるので、
組織診を大きな病院で受けるように。」との説明を受けました。

安心したのも束の間、また精密検査って…。ショックを受ける。

ホッとしたものの、緊張感がとけて
先生に思わず泣き言がもれてしまいました。

会社の集団健診を受けてから、細胞診の結果が出るまでの
この約1か月半が不安で不安でたまらなかったので、
また精密検査かと思うと、また新たば不安が出てきてしまいました。
結果を待つまでもしんどいですし、もし組織診で
悪性のものが見つかったら…と思うと、思わず泣き言が。

先生に「検査はどうしても時間がかかるし。」と
半ばあきられたような感じで言われ(←いい年して恥ずかしい)、
泣き言をいう場所でなかったな、とちょっと反省。

そんなこんなで、葉状腫瘍でないかの精密検査を受けるため、
大きな病院を紹介して頂くことになりました。
最初は近くの総合病院で良いかと聞かれたのですが、
少し離れたところにある、がん専門の病院を紹介して頂くことに。
(理由は後述します。)

そもそも葉状腫瘍とは?

そもそも葉状腫瘍てなんでしょう。
良性であるならば、放置してはいけないの?
と思いませんか。

葉状腫瘍については良くも悪くも情報が少なくて、
その分いたずらに怖がらずに済んだのですが、
得体がしれなくて、いざ自分に疑いがあると言われると
少し不安になりました。

葉状腫瘍は乳がんとは関係のないものですが、
以下のような特徴があるとのことです。

<葉状腫瘍とは?>
・初期のものは繊維腺腫と似ているが、急に大きくなることが多い。
・ほとんどは良性だが、良性と悪性の中間のもの、転移を起こす可能性がある
やや高い悪性のものの場合がある。いずれにしても、通常は摘出が必要。
・再発しやすいので、腫瘍より少し大きめの範囲を摘出する。
・針生検だけでは乳腺繊維腺腫と区別がつかないこともあるので、
臨床経過から葉状腫瘍が疑われる場合は摘出して診断することもある。
という特徴があります。
参考文献:「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」(日本乳癌学会 編)

というわけで、葉状腫瘍の場合は良性でも手術が必要な場合が
あるとのことです。
う~ん。悪性のものは出なかったので安心したものの、
まだ安心できないのだなぁ、と少し憂鬱になりました。

近くの総合病院でなく、少し離れたところにあるがん専門の病院を紹介してもらう

先生からは、最初は近場の総合病院を勧められたのですが、
そこは一般的な総合病院であったため、個人的にちょっと不安ところがあり、
がん治療を専門にした病院を紹介して頂くことになりました。

  

葉状腫瘍はがんではないのですが、
頭に超が10個ぐらい付く心配性な私は
「万が一、葉状腫瘍でなく乳がんであった場合は、
専門的な治療が受けられる病院に行きたい。」
と思っていました。
『細胞診では良性と出たものの、
その後異常を感じて、より精密な検査である組織診を受けたら、
実は悪性のものであった。』
という場合が、確率は低いのですがあるという話を聞いたことがあるので。

最初に紹介された総合病院ですが、がんの治療も行っているものの
乳がんの手術の実績があまり多いとは言えなかったので、
ちょっと心配になってしまったのです。
あと、これは本当に素人のイメージによるものなのですが、
なんとなくがん専門ぼ病院のほうが良さそうに思ったのですね。
セカンドオピニオンを聞きにいくことになったり、
転院して検査をまた受け直したりするのは面倒だな~と。
だったら、がん専門の病院ではじめから検査をして頂くほうが良いなと思い、
少し遠いのですが、先生に希望を伝えて紹介して頂きました。

実は予約する時に、ちょっとだけ後悔することがあったのですが、
後から振り返ると、安心して検査から手術を受けることができたので、
この病院を紹介して頂いて本当に良かったです。

組織診(精密検査)のために大病院に予約の電話をかける。付き添いを要求されてちょっと焦った!

病院の予約は月~金のみなので、週明けにすぐに予約を取るために電話をしました。

受付の方から、検査段階から付き添いが必要であることを説明され、
「やっぱりがん治療専門の病院は大げさすぎたのかな~。
先生のおすすめどおり、総合病院を紹介して頂くほうが良かったのかな…。」
と、ちょっとだけ後悔しました。
一人で行く気で満々だったのですね。

検査から付き添いが必要って、私にとってはかなりハードルが大きい。
異常なほど心配性な親なので、できるだけ親には頼みたくない。
かといって、検査の段階で兄弟や友人に付き添いのお願いはし辛いし、
特に会社員で仕事をしている場合は、有休を使う必要があるので
調整も含めて申し訳なさすぎる…。

というわけで、以下の状況を説明し、受付の方に相談してみました。
・クリニックでの検査結果は良性であったこと、
・がんではなく、葉状腫瘍の疑いがあるため組織診を受ける
改めて、付き添いなしで大丈夫かを聞いてみたころ、
「そういうことだったら検査は一人でも大丈夫。
結果については、付き添いの方が必要か先生と相談してください。」
とのこと。柔軟に対応してくれるところで良かったです。

1週間以内に予約を取れることがわかり、すぐ予約をお願いしました。
ちなみに、今の職場、有休が非常に取り辛いです。
やむを得ない理由がある時にしか有休を取ったことがなかったのですが、
自分の健康には変えられないですし、
仕事も忙しくない時期だったので、
上司に相談するのは後回しで予約をしました。

別の機会に書きたいなと思っているのですが、
がん治療と仕事の両立については、
本当に大変であることが分かり、
情報を得ていく中で、悲しい気持ちになることがありました。
と同時に、会社に依存している自分に気づき、
今後の人生をどう生きていきたいか、真剣に考えるきっかけとなりました。

~続きます~

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noika