「良性だとは思うけれど、乳がんでないと否定できない。」
クリニックで先生から言われた時は、
頭が真っ白になりました。
細胞診の結果待ちの間となる1週間は、
次から次へと波のように不安な気持ちが押し寄せてきて、
ストレス度MAXでしたね。
望んでいないのに、無理やり荒波に放り投げだされそうな感じがして、
生きた心地がしませんでした。
仕事中も不安な気持ちがおさまらなくて、
心を落ち着かせるのに必死だった…。
と同時に、万が一のことを考えて
就業規則や入っている保険内容の確認、
本や出典が明らかな情報を収集して、
悪性のものが見つかった時のことを考えて、
怖いながらも準備を始めておきました。
無理やり荒波に放り出される可能性があるので、
全く準備をしていないと大変なことになる…!
怖いけれど、自分頑張らないと!
そんな気持ちで、イヤイヤながらも
重い腰をよいしょと上げました。
良性であることを祈りつつ、
でも治療が必要になった時のことを考えて、
少しずつ覚悟を決めていかないと、と。
この時の1週間は、いつも以上に長かったように感じました。
精密検査の結果を待つ間って
本当にストレスがたまりますね。
検査待ちの間に
・やらないほうが良かったこと
・やって良かったこと
それと
不安な気持ちと感情を吐き出すことの
大切さについて書こうと思います。
検査の結果を待つ間にやってはいけないこと(私の失敗談)
『むやみやたらにインターネットで検索したこと』
これに尽きます。
健康診断で心配になってから、むやみやたらにネットで検索。
「あ!この方も同じように精密検査が必要になったけれど、
良性だったんだ!そうだよね~。自分も大丈夫のはず!と信じたい…。」
とか、
「悪性のものが出て治療が必要になったんだ…。
私もその可能性があるんだよね…。どうしよう…。」
とか。
見るたびに一喜一憂して、心がゆれ動きすぎて苦しくなってしまいました。
心を落ち着かせるためのはずが、調べれば調べるほど
余計に不安になっていくのです。
情報を得ることは大切ですが、
もし調べている時に得体のしれない不安が広がる場合は、
「何で検索しているんだっけ?」
一度立ち止まって、自分に問いかけてみることが
大事なのかもしれません。
特に、出典が明らかでない匿名の情報を見るときは参考程度にする、と
強い意志を持って見ることが大事だったかなと反省しています。
(今思うと、段々と”怖いものみたさ”のようになってしまったことも…。)
もし治療が必要になっても、人によって状態は違うので、
必要な情報が異なってくるかと思います。
やっとそれに気づいて、この頃から意識をして
本や出典が確かな情報を得るように、情報収集を心がけていきました。
もしかしたら、当時の私と同じ気持ちで検索して、
このブログをご覧になられている方がいらっしゃるかもしれません。
もし精密検査が必要な方は、どうか勇気を出して欲しいです。
「今の状態を知りに行くか~。」と、
できるだけ気を楽にして受けられますように。
また、検査の結果待ちで不安な方は、
まずは検査お疲れさまでした!勇気を出して頑張られましたね。
不安なお気持ち、痛いほど分かります…。
少しでも気持ちが落ち着きますように。
画面越しですが、少しでも心安らかな状態になられるよう、
全て最善で進むようにお祈りしています。
次は、やって良かったことです。
検査結果を待つ間にやって良かったこと
お次は、検査待ちの間にやって良かったことについてです。
不安で仕方ない時は、以下の方法がおすすめです。
・人に話を聞いてもらう
・紙に書き出してみる
↑↑↑以前に記事にしました。
それ以外で、個人的にして良かったことをご紹介します。
①読書(がんに関する本)
②感情を子どものように思いっきり外に出す
読書をして知識を得る
①読書ですが、むやみやたらにインターネットで検索するのは控えて、
出典が明らかなものと、がんに関する前向きになれそうな本を読んで
情報を得るようにしました。
何冊か読んだのですが、特に印象に残ったのはこの本。
「がんが自然に治る生き方」ケリー・ターナー(プレジデント社)
「がんに罹患された方だけでなく、自分の生き方を見直す良書」との感想を見て
読んでみることにしました。
著者のケリー・ターナー博士は、1000件を超える劇的な寛解事例の分析と
世界中を旅して回り、100人以上のインタビューを行いました。
その結果、劇的寛解において重要な役割を果たしたと推測される要素75項目のうち、以下の上位9項目の要素について、インタビューを受けたほぼ全員が
”がん治癒を目指して実行した”と言及していたそうです。
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直観に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
これらは仮説であり、ターナー博士も
”わたしに言えるのは、「がんの劇的寛解の起因になったと考えられる
九つの仮説を検出しました」ということだけです。”
と仰っています。
ただし、現実に寛解された方がいる、ということには勇気づけられました。
感情を思いっきり外に解き放つ!
②は「なんじゃこりゃ?」と思われた方がいるかと思います。
ふざけているようですが真面目です。
大きめのしこりができたこと、乳がんの可能性があること…。
何が悪かったんだろうと自分を責めてしまったんですよね。
先ほどご紹介した「がんが自然に治る生き方」にあった九つの仮説の内、
私は
【抑圧された感情を解き放つ】
にすごく共感を覚えたのですね。
「これだ~~~!」という感じ。
仕事でも、プライベートでも
「とにかく耐えよう。我慢するしかないんだ。
人生辛いけど何が悪いんだろう。」
と謎の自己犠牲心を発揮して、悲劇のヒロインのように生きててしまった部分がありました。
そのため右胸のしこりを自覚して、この本を読んだとき
もちろん科学的な根拠はないものの…
抑圧されたネガティブな感情が、しこりの形となって
「このままだと本当に体を壊すよ」と教えてくれたような気がしたのです。
というわけで、
「紙に書き出す」のような静的な方法でなくて
思い切り感情を解放する必要があるな、と思ったんです。
いつまでもグルグルと
「いつから、こんなしこりが出来てしまっていたのかな?」
「何か悪いことをしてしまったのかな?」
などと考え続けてしまっていまして…。
なんとなくですが、
「こういう風に頭の中で延々と
考え続けるクセも関係しているのかな」と思ったのですね。
バカバカしいと思いつつも、
感情を思いっきり吐き出してみることは、
確かに溜まっていたものを吐き出すのに大切かもなと思ったので、
ふとんの上で、頭に浮かんだものを言葉に出しつつ、
思い切ってジタバタしてみました。
「まだ死にたくない!」
「ずっと我慢してきて、やっと人生を良くしていこうと前向きに
考えられるようになってきたのに、このままで死ねるか!」
「バカー!アホー!バカー!」
思いついたことを制限なしに言葉に出しつつ、
ふとんを拳でボスボスボスっと叩いていると、
段々と自分で自分がおかしくなってきました。
最終的に「は~。なんかスッキリしてきたかも。」
と冷静な自分が出てきたのです。
くだらない方法に見えるかもしれませんが、
個人的に効果を感じることができました。
お金もかからないし手軽にできるので、外向きに不安を吐き出したい気分の時に
おすすめの方法です。
~続きます~
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noika