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検査結果が届く。やっぱり要精密検査だった!
健康診断を受けてから約3週間後、郵送で結果が届きました。
この3週間の間は、ジェットコースターのように気持ちが浮き沈みしていました。
不安が止まらなくなったり、いや大丈夫と安心しようとしたりと。
ドキドキしながら開けてみると
『乳房検査 E 要精密検査』
と書いてあるではありませんか!
やっぱり…と心の中が灰色のインクで染まっていくような感覚。
得体のしれない恐怖感で一杯になりました。
と同時に、少しだけホッとした気持ちもありました。
こんな大きめのしこりがあるのに、もし『異常無』とか『経過観察』であったら
それはそれで不安になったかと思うので。
今の内に見つけてもらえて良かったのかな、と。
理由をつけてグズグズと予定を伸ばすと、余計に精密検査に行くことが
怖くなってしまいそうなので、すぐに病院探しを始めることにしました。
精密検査といってもどこに行けば良いの?
婦人科でなく乳腺外来がある病院へ。
とはいえ、要精密検査と行っても、何科を受ければよいのか分からないし、
どこの病院に行けば良いのか分からなくて困った記憶があります。
結果を知ったのが確か水曜日か木曜日の夜だったように記憶しています。
夜遅くだったので、会社や集団健診をした病院に質問したくても明日になってしまう。
金曜までに調べて、出来れば土曜日に病院に行ってきてしまいたかった。
ボーっとしていると行動に移すのが来週以降になってしまう!
これが私には耐えられなかった。
不安なまま土日を過ごすなんて…!
慌てて探すことにしました。
精密検査ができる病院探し。良い病院はどこにあるの?私が意識した点。
キーワードその①「近所の大病院」
クリニックだと、良いところを探すのが難しそうに感じたので、
できれば大病院に行きたかったのですが、
以下の理由で没。
・近場の大病院は平日のみの診療
・基本的に紹介状が必要
キーワードその②「知り合いの口コミ」
宣伝要素が一切ない生の情報を得られるので、
知り合いの方達に、おすすめの病院は知らないかを聞いてみました。
ありがたいことにすぐお返事いただけて。
ですが、私が住んでいるところからは遠く、特に可も不可もなかったとのこと。
もし治療が必要になり通院が必要になることを考えると、
通いやすいところがいいな、と思い
引き続きインターネットで探すことにしました。
キーワードその③「乳腺科」
はじめは婦人系の症状のため「産婦人科?」と思ったのですが、
胸のしこりの場合は「乳腺外科」を受診します。
(病院は滅多に行かないから、ほんと分からなかったです^^;)
参考:国立がん研究センターがん情報サービス:乳がん検診Q&A
ttps://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/breast_cancer_qa.html
キーワードその④「大病院と連携」
近場の「乳腺外科」で調べたところ、クリニックがいくつかあることが分かりました。大病院と連携していることが分かり、いざって時に紹介して頂けることに安心しました。
(どこの病院でも大病院への紹介状を書いてもらえば行けるのですが、
やっぱり連携していると、よりよい治療を意識されているような感じがしました。かなり個人的な意見ですが。)
キーワードその⑤「ネットの口コミ」
参考程度に、目星をつけたクリニックの口コミを見てみました。
良さそうなため、そこに決定!
先生との相性もありますし、匿名の口コミを信じすぎるのは
よくないかもしれませんが、何にも情報がないよりかは安心感があります。
趣味の場所なら、
「とりあえず行ってみたけど、合わなかった~」
で、時間とお金を使うだけで済みますが、
自分の身体がかかっているので、病院やクリニック選びは緊張しますね。
特に今回の場合は、精密検査をやることになるはずなので
出来れば信頼できるところに行きたい!
という気持ちが強くありました。
とはいえ、善は急げ~ということで
とりあえず行ってくることにしました。もー待てないですわ。
良さそうなクリニックが見つかったので、土曜日に行ってくることにしました。
前日の金曜日はソワソワ



トイレを我慢する幼稚園児のようになってしまいましたね。
今思うと良くなかったのですが、この頃はインターネットでむやみやたらに調べまくっておりました。断片的にあっちゃこっちゃ情報を見て一喜一憂。
「大部分は良性であるらしいから信じよう!大丈夫…のはず!」
と自分に言い聞かせたり。
「もし、自分が”大部分でないでないほう”だったら?」
「もし悪性だったらこれからどうなるの?」
と、悪いほう悪いほうに考えてしまったり。
安心してみたり、不安な気持ちになったりと気分の浮き沈みが激しかったです。
このあたりの時期から精神的に辛い時期が始まったように思います。
要精密検査になって、結果を待つ間のストレスといったら…。
別の病気になりそう、と思いました。
クリニックに朝一番で行ったのに混んでて驚く。
待つのは嫌だなぁと思い、朝一でクリニックに到着したのですが、
すでに10人以上の方が待合室にいました。
今からだと、診察開始は11時30分すぎになるとのこと…。
8時30分ごろに到着したので、
「ひえ~、3時間も待つの~。来週にしようかな?」と一瞬ひるんだものの
今日精密検査を受けないと不安な状態で翌週を過ごすことになるので、
待つことにしました。
今や乳がんに罹患する女性の数は11人に1人にのぼると聞いたことがあります。
普通に日常生活を送っているとピンとこないのですが、
やっぱり乳がんは身近な病気になっているのだなぁ
としみじみと思いました。
不安な状態の時って、やけに時間が経つのが遅くなるような気がします。
この時も、いつも以上に時間が経つのが遅く感じました。
ディズニーランドのアトラクション並みに待って、
ようやく診察が始まりました。
やっと診察が始まる。緊張する!
自分を奮い立たせるために
「こんにちは!よろしくお願いします!」と
幼稚園児のように元気に挨拶しました。
我ながら、普段の根暗っぷりからは信じられない態度です。
(バイトを探すとき、求人情報に『明るくて元気な方』って書いてあるのを見ると速攻読み飛ばしていたタイプです。)
私の普段の態度はどうでも良いのですが、健康診断で精密検査になったことを説明して早速触診が始まりました。
トントントンと胸全体をチェックされました。
プロらしい、その慣れた手つきに
「さすがに専門家の触診は違うなぁ。
自分のあんなへんてこ自己流の触り方ではそりゃ分からないわけだ…。」
などと感心していると、
「あー右にあるねー。左は大丈夫そうかな。
マンモとエコー(超音波)をしましょう。」
と先生よりコメント。
自分でもしこりがあることが分かっているのですが、
改めて先生に言われると、ちょっとショックを受けました。
いや、それよりマンモグラフィーです。
はじめてマンモをすることになったのですが、
痛いって聞いていたので、少し憂鬱に。
はじめてのマンモグラフィ。思っていたよりは痛くなかったです。
はじめてのマンモグラフィ。
とにかく痛そうなイメージがありました。
実際受けてみての感想ですが、
確かに痛いけど、思っていたよりは大丈夫だったな~という感じです。
満員電車で押されると痛いけれど、あれぐらいのギュッとされる痛さが、
胸だけにピンポイントにくるようなイメージ。
「いてててて~(罰ゲーム)」ってぐらい?
終わってしまえば、まあこんなかものかな~と。
ただし、生理前になると胸が張る場合は
より痛みを感じるかもしれないです。
タイミングを合わせられるようでしたら、できれば生理が終わってから
のほうが良いかもしれません。
健診でも受けましたが、クリニックでも改めて超音波(エコー)検査を
受けることになりました。
マンモグラフィが終わり、いったん待合室へ。
しばらく待って、お次はエコー検査を受けました。
集団健診の時と同じく、右胸を念入りにチェックされて不安になるものの、
「しこりがあっても、ほとんどは良性らしいし」
そう自分に言い聞かせて、湧き上がる不安をなんとか抑えようとしました。
エコーが終わってまた待合室へ。
それにしても、いや~長い…!
お昼時もとっくに過ぎてお腹が空いてきたころ、
マンモとエコーの結果を聞くため、ようやく診察室に呼ばれました。
これで終わりのはずです。
「大したことなかったので、これからも健診を受けてね。
何かある場合はまた来てください。」
と言われて終わりになる!
乳がんの可能性がなきにしも非ず。
どことなくですが、緊張感が漂っているような感じがしました。
午前中の最初の診察と違って、先生がこちらを見ないで
ずっと画面を見ていることに、否応なく不安が高まってきました。
しこりとその種類の説明をを受けました。
経過観察で差し支えないものから説明が始まり、
最後に、自分でも自覚できた問題のしこりの説明に入りました。
「たぶん良性だとは思うけど、ほら、ここの線が曖昧でね。
乳がんではない、とは否定できないんだよね~。」
先生の口から”乳がん”という単語が出てきた瞬間に
頭の中が真っ白になりました。
頭の中はとまどいの「え?」で一杯。
そして、悪性のものでないか調べるため、細胞診という精密検査を受けることに。
精密検査(細胞診)を受けることになった。細胞診とは?
針を使うので、最初だけチクッとするもののそんなに痛みはありません。
細胞を取るために、しこりの部分に針を刺して、
軽く抜き差しするのですが、その感触が少しだけ気持ち悪くて。
早く終わらないかな~と思った記憶があります。
「まさか…まさかね…。」
頭の中が真っ白になって、パニックになっている自分。
「気持ち悪いな~。早く終わらないかな~。」
そして、冷静に状況を見ている自分。
自分の中に、不安で一杯の自分と冷静な自分がいて。
自分が自分でないような、まるで周りから薄い膜で隔たれて
しまったように感じました。
翌週の土曜日に、改めて結果を聞きに来ることになりました。
ションボリしながら帰る。何も考えたくない気分。
クリニックに行く前は…
「精密検査したけれど大丈夫そうだね」
と先生に言われて、
「な~んだ。やっぱりね!要精密検査になっても、
ほとんどは良性のしこりなんでしょ。良かった!」
と安心して、
「問題なしでした!ご迷惑おかけしました~♪」
と不安を聞いてくれた方達に連絡して一段落!
…ってな感じで終わるように祈っていました。
んなもんで、乳がんの可能性があることがあるなんて
全く想像していませんでした。
というか考えたくもないのが正直なところ。
この後の1週間が本当~に長かった…。
落ち着いた今、振り返ってみても、この時が一番精神的に
しんどかったように思います。
先生の言葉を素直にそのまま受け取って良いのか?
<良性のはず。ただし、乳がんの可能性は低いながらもあり。>
それとも、先生の中ではある程度「悪いものが出ること」を確信していて、
私に覚悟をさせておくためのものか?
<突然の告知でパニックを起こすと、話が聞けなくなる恐れがあるから、
心の準備をさせておこう>
どっちだったんだろう、と家に帰ってから考えてしまいました。
~続きます~
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noika